「決算操作」が命取りの日本興亜

外資ファンドの要求に屈して粉飾まがいの増配。問題児の受け皿は損保ジャパンか。

2008年6月号 BUSINESS

「ワンマンの松沢(建)会長が完全引退する日本興亜(損害保険)がどう動くか、見ものだ」第一生命保険と損害保険ジャパンが今年9月をメドに両社の子会社に相互出資する提携強化を発表した4月下旬、金融庁幹部はこう語り、将来の生損保大再編を暗示した。2010年度上期に相互会社から株式会社へ転換し、株式上場をめざす第一生命。斎藤勝利社長は「海外業務や変額年金保険など個人向け金融業務の拡大に不可欠なリスクマネーを取り込むため」と狙いを説明する。しかし、業界では「膨大なコストがかかる株式会社化を決断した背景にはもっと大きな戦略がある」と囁かれ、「10年越しの包括的な提携関係にある損保ジャパンとの生損保統合を目論んでいる」との観測が広がっている。斎藤社長は海外業務の拡大と言うが、そもそも海外投資の主力であるアジアでさえ、1国当たりの投資額はせいぜい100億円単位。変額 ………

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