「無残な植民地」三菱UFJニコス

鳴り物入りの「新ブランド戦略」が大コケ。親銀行のご都合主義や押し付けで戦意喪失。

2009年8月号 BUSINESS

クレジットカード業界の最大手、三菱UFJニコスが失速モードに入っている。前期の黒字決算も人件費などコスト削減に依存したもので、内実は縮小均衡だ。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)による完全子会社化(上場廃止)は三菱UFJニコスのプレゼンスを低下させ、社員はやる気を失っている。2008年に個品割賦事業を分離し、銀行系クレジットカード会社に生まれ変わった三菱UFJニコスのルーツは複雑だ。その源流は1951年設立の信販最大手の日本信販に遡る。それが三和カード(旧三和銀行系)とミリオンカード(旧東海銀行系)が合流したUFJカードに統合され、05年にUFJニコスが生まれた。その後、東京三菱銀行とUFJ銀行のメガバンク統合を背景に、06年に農林中央金庫系の協同クレジットと合併。07年にディーシーカード(旧三菱銀行系)が合流した後、MUFGの完全子会社として再スタートを切ったのだ ………

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