普天間問題の背後にオスプレイ

2010年1月号 連載 [「軍略」探照灯 第45回 ]

ミサゴ(Osprey)はタカの一種で海浜の岩場に住み、急降下して魚を取る。この「オスプレイ」をニックネームとする米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22Bの沖縄配備が約3年後に迫り、普天間飛行場の移設問題で米国が焦る一方、日本政府が態度を決めかねる背景になっている。V22(海兵隊仕様がMV22、空軍の特殊戦用はCV22)は操縦士2人、機銃手2人、兵員24人が乗れる小型輸送機で、左右の翼端に約6千馬力のターボプロップ・エンジンと直径11・6㍍のローター(回転翼)を付けている。垂直に離着陸する際にはエンジンを上に向けてヘリコプターとなり、上空ではエンジンを前に倒して普通の輸送機同様に飛行する。離陸の際ローターが滑走路に当たらないよう、エンジンを斜め上に向けて滑走し、ローターと主翼、双方の揚力を生かして僅か150㍍ほどの滑走で離陸することも可能だ。力任せに垂直上昇するヘリに比べ搭載 ………

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