オバマ「新戦略」戦費に悲鳴

撤退は1年半後。財政負担に耐えられず苦肉の策だが、イラクに再び火がついて下手をすれば「股裂き」。

2010年1月号 GLOBAL [アフガン3万人増派]

「マックス・レバレッジ」(最大限のテコ)――半年間で3万人の増派部隊をアフガニスタンに送り込み、その1年後の2011年7月には撤退を開始する……。いま、ワシントンで論争を呼んでいるバラク・オバマ大統領の新アフガン戦略は、政権内ではそんな名称で呼ばれている。増派宣言と同時に撤退時期を明示するという、軍事の常識を飛び越えたこの突飛な「マックス・レバレッジ」戦略は、オバマ政権が3カ月もの見直し作業を通じて「成功する確率がもっとも高い」として熟慮の末に選択したオプションなのだ。今回のアフガン戦略は、タリバンの力が勢いを増すアフガニスタンの深刻な状況や、米国内の厭戦気分の高まりと財政事情の悪化に苦闘するオバマ政権の姿を、くっきりと映し出している。今回の戦略見直しの直接の原因となったのは、アフガニスタン駐留米軍司令官のスタンリー・マクリスタル大将が8月末にホワ ………

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