米国が「怪物」サイバー兵器

ついに覆面を脱いだ。イラン核開発阻止のためというが、その脅威はネット空間そのものを破壊しかねない。

2012年8月号 GLOBAL [ネット軍拡戦争]

「(複葉機が主流の)第1次大戦の戦場に、いきなり次世代ステルス戦闘機F35が飛来してきたほどの凄まじい衝撃度だ」航空自衛官からサイバーディフェンス研究所・上級分析官に転身した日本のサイバー分野の権威、名和利男氏は、5月28日に警報が発せられた新型コンピューターウイルス「フレーム」(Flame)の性能に驚きを隠せなかった。2010年夏、イランの原子力施設を狙ったウイルス「スタックスネット」(Stuxnet)が発見されたのを覚えているだろうか。ウィンドウズの脆弱性につけこんでUSBメモリ経由でパソコンを感染させ、イランの核施設などに組み込まれたドイツのシーメンス製システムを狙って破壊するこのウイルス。イランのパソコン数万台が感染し、イランの核開発を一時麻痺させたという。衝撃的だった。その高度なプログラムは単なるハッカーの仕業とは思えず、国家または大組織がカネとヒトを ………

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