日本郵政「上場ゴール爆弾」

NTT以来の超大型案件だが、ご祝儀の初値のあとは転げ落ちる懸念。何といっても「成長戦略」が見えない。

2015年6月号 BUSINESS [先祖がえり「新郵政省」]

IBMのバージニア・ロメッティCEO(最高経営責任者)とアップルのティム・クックCEO。そうそうたるビッグネームの経営者を左右に従えるようにして共同記者会見に臨んだ西室泰三・日本郵政社長は、3社提携による「高齢者支援サービス構想」を華々しく打ち上げた。タブレット端末などITを活用し、まったく新しい高齢者サポートサービスを提供するための実証実験を今年度にも開始する。共同記者会見は4月30日、ニューヨークで開かれた。なぜこの日、この場所だったのか。実は4月27日~30日までの4日間、西室社長は今秋の日本郵政グループ株式上場に向けた投資家ミーティング(ロードショー)のためにアメリカを訪れていた。IBMとアップルを巻き込んだ提携発表の真の狙いは、日本郵政株の投資妙味を最大限にアピールすることにあったわけだ。4月27日から5月13日まで、株式同時上場を目指す日本郵政とその子会 ………

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