東芝綱川CEO「幻の電撃退任」

2分割案も所詮は東芝執行部と戦略委の保身でしかない。経産省の評価も低い。官邸の怪しい動きは非上場化への一歩か。

2022年3月号 BUSINESS

東芝が2月7日、グループ全体を2つに分ける計画を発表した。「昨年公表した3分割案を早々に修正した」とメディアは一様に騒いだが、東芝社内で騒がれたのは、2分割よりも「7日に綱川智社長兼CEO(最高経営責任者)が辞任を表明するのではないか」という話だったことはあまり知られていない。社内で流れたこの噂はあながち突拍子もない話ではない。東芝本体は半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス株などを管理する会社とし、「インフラサービス」と「デバイス」の2社を分離・独立させる。これが昨年11月に発表した3分割案である。一方、2分割案は東芝本体から半導体などデバイス事業を分社し上場させる形にする。発電機器などのインフラサービスは本体に残すというものだが、この修正計画がまとまったのは2月3日だった。綱川は翌4日、副社長の畠澤守とともに経済産業省へ足を運び、新たな計画 ………

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