ぼんくら同然「中国電」を襲う悪夢

巨額の課徴金で今期の最終赤字は2千億円超。嵌めて逃げた憎き関電との統合話が再燃。

2023年2月号 BUSINESS

「業績は過去最大の赤字となる見込みで切迫した状況だ。電気料金の値上げをお願いせざるを得なくなった」。2022年6月まで社長を務めた中国電会長の清水希茂(70)は今年の年頭所感で財務の窮状を訴え、昨年11月25日に経済産業省へ申請した家庭向け電力料金の値上げ(23年4月から平均31.3%)への理解を求めた。

2人の経営トップは茫然自失

発電燃料である石炭や液化天然ガス(LNG)の市場価格が軒並み上昇し、同社の連結業績は22年3月期に8年ぶりに赤字に転落。最終赤字は397億円と過去最悪に達した。22年2月のロシアのウクライナ侵攻で世界的なエネルギー危機は一段とエスカレート。23年3月期の最終赤字が1390億円に急増する見通しとなったことから、第2次石油危機の渦中だった1980年以来、43年ぶりとなる家庭向け料金引き上げの申請に踏み切った。社長の瀧本夏彦(65)が広島市の本社で記者会見を開き「世界的な燃料価格高騰の ………

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