事態が深刻なのは、トラブルの原因がOSの核心部分「カーネル」に関連していたから。
2024年9月号 BUSINESS
ある日突然、あなたのパソコンがダウンしたらどうなるか――。そんな仮定が現実のものとなった。7月19日、CrowdStrike(CS)のセキュリティソフトによるWindowsの大規模システム障害が発生し、全世界850万台のWindows端末で「死のブルースクリーン(BSOD)」が表示され、再起動が不能となった。影響は行政機関、交通機関、金融機関、流通、病院、商店から報道機関にまで及んだ。Microsoft(MS)は影響を受けた端末は全端末の1%以下と公表したが、CSのセキュリティソフトを導入しているのが大企業を始めとする大口顧客だったことから、社会インフラに重大な影響を与えることになったのである。
事故のシーケンスを追ってみるとデジタル・トランスフォーメーションなどと囃し立てるIT社会がどれほど脆弱か見えてくる。問題のセキュリティソフトはCSが提供する「Falcon」シリーズに含まれる「Falcon Sensor ………
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