石破・赤澤の「とんだ置き土産」/問題は「関税15%」の見返り/日本は「体のいいATM」か

号外速報(9月8日 19:00)

2025年9月号 POLITICS [号外速報]

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石破茂首相が9月7日、ついに辞任表明した。7月20日の参院選惨敗後の50日の政治空白は何だったのか。退陣記者会見で首相は「日米関税交渉の決着まで辞めるに辞められなかった」と繰り返した。だが15%の関税率と引き換えに覚書を交わした、5500億ドル(80兆円)の対米投資は一体何だったのか。その内容に疑問符がついているというのに、記者会見では何の質問も出ない不思議。とんだ置き土産は次の内閣、いや日本の納税者に引き継がれる。

政策運営の大黒柱なく「揺らぎ続けた1年」

石破首相退陣の決定打は、6日夜の菅義偉元首相と小泉進次郎農相による首相公邸訪問だった。菅首相の首に鈴をつけた進次郎氏は、今度は石破氏の首にも鈴をつけた。自民党からの退陣勧告に対して玉砕解散に打って出ようとした石破氏にブレーキをかけたのだ。「国民の声を聞いてみたい」――。小泉純一郎首相による郵政解散の「二の舞解散」を、石破氏は意図したのだが ………

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