「カリスマ永守」から岸田社長が「グループ人心」掌握へ

すでに社内の求心力は逆転。責任を転嫁し、謝罪しない「カリスマ」に幻滅する社員が続出。

2026年1月号 BUSINESS

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不適切会計の疑いがある事案が噴出し、東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)から「特別注意銘柄」に指定されたニデック。監督官庁やメディア、市場関係者から、一段と厳しい目が注がれている。成長を牽引してきた「カリスマ経営者」の永守重信代表取締役グローバルグループ代表の退任は避けられず、包囲網が敷かれつつある。実は今、永守氏は社内で急速に求心力を失っている。ニデック関係者によると、JPXから特別注意銘柄に指定された後、永守氏は2025年10月29日に京都市内にある本社講堂に社員を集め、鼓舞する朝礼を実施した。その場では、一連の不適切会計の問題について、責任を転嫁する発言に終始し、謝罪の一言もなかったという。「さすがにその姿に幻滅した社員が続出した」(同)一方、永守氏の後に登壇した岸田光哉社長は一連の問題について、組織の不備を指摘した上で、改革 ………

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