発火点は「FROGS」/「フランス国債」売りの火砕流/滝田洋一・コラムニスト

2026年11月号 BUSINESS

パリは燃えているか――。フランス全土の高校生たちが引き起こした反乱で、フランス政治に激震が走っている。そしてマーケットにも。フランス国債のメルトダウンである。日本国債と円の売りがテーマになっていたころが、今となっては懐かしい。フランス国債が売りの火砕流を浴び、長期金利(10年債の利回り)は5%スレスレまで跳ね上がった。 合言葉は「FROGS」である。フロッグ(蛙)ではない。French Oversized Government and Social Security(肥大化したフランスの政府と社会保障)の頭文字をとった戯れ言葉だ。フランスの財政赤字の国内総生産(GDP)比は2023年から25年にかけて5%台。25年は5.4%と、ドイツの2.5%やイタリアの2.9%を大きく上回る。エマニュエル・マクロン政権はその比率を5%に抑えようと27年予算案を組んだが、政権の足元が揺らぎ成立が覚束なくなっている。予算不成立が意識 ………

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